2005年12月31日

恋愛小説バトン

はじめから読みたい方はこちら

前回を読みたい方はこちら




Snow Drop -Love Story- 第36話


それは、俗に言う一目惚れというやつだった。

高校2年のとき、何となくだるくて授業をさぼった日。学校のあるいつもの駅より3駅手前の、特に何があるわけでもないつまらなそうな駅で降りる。ちょっとばかり散策して、嗚呼やはり何もない、と1人ごちて煙草を吸う。紫煙が漂っては6月のぬるい空気に溶けて、何も残らない。初夏の空は煙を吸い込んで、通り過ぎていく住宅の群れをもぼんやりとさせた。空虚だ。全ては漂って消えていく。そんな時だった。

道の向こうから彼女が現れた。彼女はどこにでもありそうな高校の制服を着ていた。しかし、彼女自身は唯一無二の存在感を纏っていた。きれいだった。どうしようもなくきれいだった。遅刻していたのだろうか、彼女は走ってぐんぐんこちらに近づいてきた。そして、俺の煙を突き抜けて去っていった。彼女の通り過ぎたところには空気の穴ができていた。煙はそこに入ることが出来なかった。そこには俺の胸の高まりがしっかりと場所を占めていた。空虚ではなくなった。

友人のつてを使って彼女のことが分かった。何でもない街の、何でもない高校に通う、ちょっと有名な美人姉妹。そして彼氏がいる。嗚呼やはりそんなもんだ、まあいいや。いつものように場を盛り上げ、いつものように友情を作り上げ、いつものように寄ってくる女を抱いた。

だが、そんな変わらない日常の中で、彼女のことを思い出す時間が増えた。ふとした瞬間に彼女の顔が浮かんだ。彼女のことを思い出すとき、今まで感じたことのない感情が自分の中に渦巻いているのを感じた。変わらず漂う紫煙の中で、あの穴だけは真空のままだった。そんなおり、新聞の片隅で彼女の名前を見た。強姦と言う文字がざっくりと心を切り裂いた。俺は部屋に閉じこもり、1人で泣いた。初めて”本当に”泣いた。涙が外壁となり、真空は真空を保った。

気付けば大学生になった。寄ってくる女と付き合うのに嫌気がさして、過去の恋愛をひきずっている、という話を作り出した。風俗嬢という香辛料をまぶして。

俺とどこか同じ気配をもつ変な名前の男とつるむようになった。彼は本当に楽しそうに日々を過ごしていた。ただその楽しさとか幸せの中に時たま、ぬぐいきれない黒いシミのようなものがあって、俺は彼のその、ホコリの入ったフランス料理のごとき幸せを横でこっそり味わうのが好きだった。

ある日彼とパチンコに行った。儲かった金で何をするか話していたところ、キャバクラのキャッチが話しかけてきた。彼女がいる彼を連れて行くのも一興と思い、値段交渉を始めて、指名写真を見せられた時、真空に再び風が通り抜けた。

彼女がいた。付き合った女も抱いた女も口説いた女も全て忘れたのに、ずっと鮮明に焼き付いているあの顔だった。いや、違う。写真の中で微笑んでいる顔は、以前より大人びて、さらに美人になっていた。俺はいつもの道化を使い、彼を強引に誘って店に入った。

彼女に会いたいのか、嗚呼愚か者め。会ってどうするというのだ、彼女は俺のことを知りもしないのに。理性はそう叫んだ。だが、「チェンジの方はどういたしますか?」の声に反応して、彼女を指名している自分がいた。

6年前の月日を経て、再び俺の前に彼女が現れた。きれいだった。どうしようもなくきれいだった。世界が滅びてしまいそうなくらいきれいだった。

会話は空転した。彼女のありきたりな接客トーク。俺のいつも通りの道化た言葉。できることなら真実を発したかった。初めてありのままの自分をさらけ出したいと思った。だが、どうしたらそんなことができるのか分からなかった。俺はあまりに漂いすぎていたのだ。時間はただ過ぎていった。

帰り際、名刺を渡された。家に帰ってしばらくそれを眺めていた。人生で初めて素直な気持ちが徐々に首をもたげた。彼女に電話したら、何かが変わる気がした。自分が変われる気がした。電話をかけた。通話中の音がした。





『幸希って・・・今付き合ってる人いるの?』

昼下がりのカフェ。思い立ったように切り出した実梨の言葉に幸希はとまどう。


同じ頃、透は部屋で煙草を吹かす。あの日、電話はつながらなかった。嗚呼、やはりそんなもんだ。まあ、いいや。煙は充満し、たゆたっては窓のわずかな隙間から真冬の空に溶け出していく。涙は乾いて、真空にはまた煙が漂うようになった。

高2のあの初夏の日、透が一目惚れした女の名前は実梨で、友達から聞いた女の名前は水華だった。透は何も知らない。ただ、また漂うだけである。


































デンデンデデンデンデンデデデン♪



デンデンデデンデンデンデデデン♪



幸希と♪



透の♪



スノードロップ裏話ラジオ!!



幸希ちゃん、いつものやったげて♪



おう、聞きたいか、俺の武勇伝♪



そのすごい武勇伝をゆったげて♪



俺の伝説、ベスト10♪



レッツゴー♪








主人公なのに出番無し♪



すごく、サイドストーリー長すぎる♪



武勇伝、武勇伝、武勇デンデンデデン♪



レッツゴー♪






好きなの、水華と実梨と遥♪



すごい、本命誰だか分からない♪



武勇伝、武勇伝、武勇デンデンデデン♪



レッツゴー♪




ダイレクトメール、たくさん来る♪



すごい、ユキとコウキで二通ずつ♪



武勇伝、武勇伝、武勇デンデンデデン♪







意味はないけれど〜♪ 


ムシャクシャしたから〜♪


透を不幸にしてみたよ〜♪




意味はないけれど〜♪ 


ムシャクシャしたから〜♪


煙草の表現増やしすぎ〜♪





意味が分からない〜♪ 


文が読みづらい〜♪


このオチも何だかイマイチさ〜♪





デンデンデデンデンデンデデデン♪




おしまい!


自分でも何をどういう風にしたいのかよく分かんないやw

↑学生ブログランキングに参戦中。ワンクリックお願いします!!
posted by れご at 02:58| Comment(6) | TrackBack(0) | バトン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ここで透も恋愛沙汰の渦に巻き込まれるとは
思っていませんでしたよー☆
面白かったです♪

そして最後の武勇伝〜
めちゃくちゃウケましたwww
さすがれごさんですね!!
Posted by 胡椒 at 2005年12月31日 11:20
小説おもしろかったですv
すごい文才かんじました!

武勇伝最高です!
オリラジが死ぬほど好きなので、もう大爆笑でした。
Posted by りう at 2005年12月31日 21:21
あけましておめでとうございます!
今年もよろしくです!
さすがれごさんですね!透メインなんて☆
真面目に恋愛小説バトンかと思いきや、武勇伝が( ̄□ ̄;)!!
Posted by 成葉 at 2006年01月01日 20:31
>胡椒さん
透みたいな主人公の友達ポジションがたまらなく好きなので書いてみましたw
武勇伝、正直勢いだけで書いたんですが、ウケてもらえて嬉しいです!
今年もよろしくお願いします!

>りうさん
いやいや、文才なんて!!
あ、そういや次に回すのりうさん、どうですか?やってみません??
大爆笑、あざーっす!!
今年もよろしくお願いします!

>成葉さん
俺のブログに真面目という文字は存在しませんから!
というか、実生活でも真面目に話せば?とよく言われますw
今年もよろしくお願いします!
Posted by れご at 2006年01月02日 02:59
こんにちわ、れごさん。
企画に参加していただきありがとうございます。

れごさんの文才に感激です!
情景が目に浮かぶし、心情が汲み取れます!
透くんがいい感じに絡んできますしね。
(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァです(笑)

そして何より・・・オリエンタルラジオ大好きです(笑)
ありがとうございました!!!
Posted by 実咲(みさ) at 2006年01月04日 14:50
>実咲さん
いやいや、文才なんて・・・
そんなに褒めてもらって光栄です!

オリエンタルラジオネタ、またやりましたw
良かったら見てってください!!
Posted by れご at 2006年01月05日 03:53
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。